top of page
富士宮市 さのはりきゅう整骨院

月状骨脱臼


月状骨とは手の骨です。手根骨という8つの骨が手の関節にありますが、月状骨はその一つで手関節のほぼ中央に位置しています。

しかし、転倒などで手を突いたときに手の関節伸展を強制されて、8つの手根骨の内の月状骨のみが手の平側に脱臼するときがあります。これを月状骨脱臼といいます。

20~50代の男性に好発し、手関節周辺の脱臼では一番多いです。

症状


症状は手関節部の疼痛や圧痛がもちろん出現し、外見的には手が幅広くなったように見えます。

また本来月状骨の手の平側に手根管というトンネルが存在し、正中神経や指を曲げる屈筋腱がそのトンネル内を通っているのですが、月状骨が手の平側に脱臼しているとそのトンネルは月状骨によって圧迫されてしまいます。

すると正中神経も圧迫されるので手の平側に痛みやしびれが出現し、屈筋腱も圧迫によって指が曲がった状態になり伸びにくくなります。

治療


治療はまず整形外科レントゲンでしっかり月状骨の位置がどうなってるか確認することが重要です。他に骨折などの外傷をしていないかなどを確認しなければいけないので、必ず整形外科を受診してレントゲンを撮りに行ってください。どの脱臼でもそうですがレントゲン確認後に脱臼の整復を試みます。手の関節を牽引するだけでほとんどが整復されます。整復ができているなら、手の平の痛みやしびれが消失し、指も正常に伸ばすことができます。

その後、再脱臼しにくい肢位で固定をします。だいたい2,3週間くらいを目安に固定します。固定中や固定後は拘縮予防と対策のため運動やストレッチをしましょう。


もし他の疾患にも興味があればこれらのブログも参考にしてください。

また当院の主なメニューはこちらです。


閲覧数:242回

最新記事

すべて表示

中手骨骨折(ボクサー骨折とファイター骨折)

中手骨というのは手の甲の部分にある細長い骨です。 何かがぶつかるなど直接外力が加わって折れることは少ないですが、物を殴ったり指を突いたりして中手骨に間接的に長軸方向の外力が加わり骨折してしまうのが多いです。 そのためボクサー骨折とも呼ばれています。

後骨間神経麻痺

指が伸ばしにくいなと思ったら、数ある疾患の中でこの疾患が当てはまるかもしれません。

bottom of page