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手根中手関節脱臼(母指CM関節脱臼)


手の甲辺りにある関節の脱臼ですが、頻度は極めてまれです。この関節の中で一番多いのが母指のCM関節脱臼なので、これからその説明をします。母指の付け根の部分に母指のCM関節がありますが、転倒などして手を突いた時に母指が過度に曲がることで発生します。

 脱臼すれば当然CM関節部の疼痛や圧痛が出現し、脱臼しているので外見的に突出変形も見られます。脱臼の場合、持続的に疼痛が起こり、少し動かして離すと元の位置にもどる断発性固定というものが出現します。

 治療はまず整復し、その後固定します。母指を引っ張りながら圧迫すれば整復されるのですが、ここの関節はすぐに再脱臼してしまいます。比較的強めの固定をしますが、固定期間中ぶつけるなどして再脱臼しないよう注意してください。固定期間は大体3,4週間です。固定中や固定後は浮腫や拘縮を予防、対策するために運動やストレッチをしましょう。また整復固定した直後からはしっかり整復されているか、他に骨折はないか、治癒過程はどうかなど調べるために整形外科に通いレントゲンを必ず撮影してください。特にこの疾患はCM関節の脱臼骨折(Bennett骨折)のとても似ているため、鑑別が必要です。再脱臼が多発したり脱臼骨折の場合は手術する場合もあります。



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