ギヨン管症候群
ギヨン管症候群とは(ギオン菅、ギヲン管、尺骨管)
手首の小指側にある豆状骨と有鉤骨鉤という骨の間のトンネルのことをギヨン管(ギオン管、尺骨管)と呼びます。そのトンネルには尺骨神経という手の平の知覚や筋肉に指令を送っている神経が存在します。
その神経が何らかの原因によって圧迫されることで様々な神経症状が出現します。
それをギヨン管症候群といいます。
原因
原因はガングリオン(関節液が関節包を膨張させる疾患)によるものが大半です。つまり、膨張したガングリオンが尺骨神経に当たることで症状が出るのです。
また、バッドやゴルフ、自転車のグリップの握り過ぎによって発症することもあります。ちょうどグリップがギヨン管に当たり圧迫されてしますからです。
症状
症状は手の平(小指から薬指半分まで)の痛みや痺れ、尺骨神経の支配を受ける筋肉の筋力低下が見られます。そうなると巧緻運動障害という細かい作業がしにくくなり、字を書く、箸を使う等の動作が困難になります。それが続くと筋萎縮もみられ、痩せてしまい手の甲の骨が浮き出る現象もみられます。
余談ですが、昔学校でギオン菅の症状を講師の方に講義中に出されました、末梢神経障害は得意中の得意でしたので多数答えていたらなかなか先生の講義の話題の流れに添えずにいました。たしか小指と薬指(尺側)の掌側のしびれという基礎症状からエスケープサイン陽性(これは脊髄症状でも陽性となる)というマニアック所見まで答えたと思います。その日に限って教科書を忘れたので、先生の意に沿えなかったのですね。先生が言ってほしいのは小指球筋の萎縮でした、これはテスト的には押さえるべき症状ですが、臨床ではここまでいくとかなり手遅れです。そんな印象を当時も覚えました。
施術
施術はまず保存療法です。痛みや痺れの緩和に鍼通電や電気も流しますが、とにかく圧迫の原因となるものを取り除くことに専念します。
グリップの圧迫が原因であればそれに因んだスポーツの中止が治療に重要です。ガングリオンは徐々に消失して症状もそれに伴い減少していきますが、時にガングリオンが消失しない場合があります。その場合は摘出が必要ですので整形外科の受診をお勧めします。
また昔ギヨン管の近くの骨が折れて、その骨の欠片が圧迫していることもあります。その場合も骨の欠片の摘出手術が必要です。
※これらのブログは素人にも分かるようにできるだけ専門用語を少なくして説明したものです。少し自身の症状に当てはまるからといって独断せずに国家資格者に相談して下さい。
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