前骨間神経麻痺
- さのはりきゅう整骨院
- 5月19日
- 読了時間: 2分
前骨間神経麻痺とは
前骨間神経とは前腕の中央部くらいのところで正中神経から枝分かれしている神経です。
この神経は運動神経で、親指や示指の第1関節を曲げる筋肉や手首を回す筋肉を支配しています。
しかし、その周辺の骨折や外傷、ガングリオンなどの圧迫、単発性の神経炎などによって神経が麻痺する場合があります。それを前骨間神経麻痺といいます。
症状
症状は親指と示指の第1関節を曲げる力が弱くなったり、肘をいっぱいに曲げた状態で手首を回せなくなったりします。
また、物をつまむ動作が障害されてしまい、コインを指で拾えなかったり、きれいなOKサインを出せなくなります。
また、正中神経由来ですが前骨間神経は運動神経なので痛みやしびれなどの知覚異常は起こりません。
施術
施術はまず保存療法を行います。
鍼通電や電気治療などを行います。細かな動きをする指の疾患ですので、かなり生活に難儀する場面があるかと思います。
しかし骨折など明らかな占拠的な病変などが原因に特になければ、しっかり施術すれば半年間でほとんどが回復するといわれています。
しかし、一向に改善されないようなら手術を考慮し、整形外科を紹介するときもあります。
余談
指の神経の疾患と言えば、20年くらい前に修行時代にめったに褒めることのない上司が、このような疾患名などない症状を首や肩や肘や手根管などの原因部位に固執せずに、探り当てた名もなき疾患がありました。
「この症状の起因部位よくわかったね」と褒めてくださったのがうれしい記憶としてあります。
名付けるならば、示指指神経障害、とでもいうのでしょうか。医学書には載ってないですが法則性をしることができたので医学書を読みふけっていたかいがありました。
解剖学については「なんて合理的ですばらしい」とまで本気で思っていた時期がありました。
※これらのブログは素人にも分かるようにできるだけ専門用語を少なくして説明したものです。少し自身の症状に当てはまるからといって独断せずに国家資格者に相談して下さい。
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