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後骨間神経麻痺

  • 執筆者の写真: さのはりきゅう整骨院
    さのはりきゅう整骨院
  • 2024年8月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月20日

後骨間神経麻痺


後骨間神経麻痺とは橈骨神経という手や指を伸ばす神経の枝の障害のことです。

運動神経なので感覚を感じ取るような神経ではなく指を動かすだけの神経です。

また、その神経は橈骨神経幹という短橈側手根伸筋という筋肉や関節包で作られたトンネルを通っています。またarcade of frohse(フローゼのアーケード)という回外筋のトンネルもこの神経は通っていて構造的に絞扼(筋肉に圧迫)されやすい部位でもあります。

この神経が何らかの圧迫が原因で神経症状となったものを後骨間神経麻痺と呼びます。


原因 

原因は手の使いすぎによる筋肉の肥大が多くを占めていて、他にはガングリオンというできものの圧迫などがあります。最も多い典型例は家事や農業や仕事作業などで頻回に手を使うことを要求される方がなりやすいです。


症状

症状は指の筋力が弱まってしまい時には伸ばせなくなります。これをドロップフィンガーと呼びます。

(指が伸ばしにくくなって指が垂れてしまう現象)

手を伸ばす筋力も低下しますが、伸ばせなくなることはありません。

先ほど後骨間神経は運動神経のみと書きましたが、実際の臨床現場では神経の絞扼部位の圧痛の他にも手の甲の辺りの軽い感覚麻痺もまれにあります。


施術

施術はまず電気や鍼通電などを行うことによって筋肉の圧迫を取ることが重要です。

また使いすぎが主たる原因なので安静にしてもらうことも施術に加えて必要です。

原因となる手の所作があれば極力その動きはさけて、時には三角巾で手と肘の安静を図ります。

たいていの場合、これらの施術によって症状は次第に楽になっていきます。


※これらのブログは素人にも分かるようにできるだけ専門用語を少なくして説明したものです。少し自身の症状に当てはまるからといって独断せずに国家資格者に相談して下さい。


運動器系の疾患は本当にたくさんあります。


もし他の疾患にも興味があればこれらのブログも参考にしてください。


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