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月状骨脱臼

月状骨とは手の骨です。手根骨という8つの骨が手の関節にありますが、月状骨は手関節のほぼ中央に位置しています。しかし、転倒などで手を突いたときに手の関節伸展を強制されて、8つの手根骨の内の月状骨のみが手の平側に脱臼するときがあります。これを月状骨脱臼といいます。20~50代の男性に好発し、手関節周辺の脱臼では一番多いです。

 

症状は手関節部の疼痛や圧痛がもちろん出現し、外見的には手が幅広くなったように見えます。また本来月状骨の手の平側に手根管というトンネルが存在し、正中神経や指を曲げる屈筋腱がそのトンネル内を通っているのですが、月状骨が手の平側に脱臼しているとそのトンネルは月状骨によって圧迫されてしまいます。すると正中神経も圧迫されるので手の平側に痛みやしびれが出現し、屈筋腱も圧迫によって指が曲がった状態になり伸びにくくなります。

 

 治療はまず整形外科レントゲンでしっかり月状骨の位置がどうなってるか確認することが重要です。他に骨折などの外傷をしていないかなどを確認しなければいけないので、必ず整形外科を受診してレントゲンを撮りに行ってください。脱臼の整復を試みます。手の関節を牽引するだけでほとんどが整復されます。整復ができているなら、手の平の痛みやしびれが消失し、指も正常に伸ばすことができます。その後、再脱臼しにくい肢位で固定をします。だいたい2,3週間くらいを目安に固定します。固定中や固定後は拘縮予防と対策のため運動やストレッチをしましょう。

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