オズグットシュラッター病
- さのはりきゅう整骨院
- 4月20日
- 読了時間: 2分
オズグットシュラッター病とは
オズグットシュラッター病とははスポーツをしている10~14歳頃の成長期に多いものです。
脛骨粗面という膝のお皿の直下の骨が大腿四頭筋に牽引されることで徐々に骨が剥離していくことで発症します。
成長期ですから身長が急速に伸びますが、筋肉がその成長速度についていけず、大腿四頭筋がつっぱり牽引作用を強め、ますます症状を増悪させます。
イメージとしては割りばしが骨でその端と端に輪ゴム(筋肉)の端と端をくっつけていたら割りばし(骨)がどんどん伸びていって輪ゴム(筋肉)が徐々に突っ張ってその伸縮力に割りばし(骨)が耐えられずに少しずつはがすような作用が生まれるようなものを想像してください。
症状
症状は脛骨粗面部の疼痛、圧痛、腫脹や運動時痛がみられます。
病態が初期なら外見上の変形はあまり見られませんが、進行しているものや終末期なら骨の隆起が目立ちます。また正座したときにその部位があたって痛みが生じることもあります。
施術
施術は保存療法が原則です。患部に鍼通電や電気などをします。またプラスして安静にすることも重要です。スポーツが原因なので頑張っているところすいませんが、スポーツを中止してもらいます。
腫れてきて熱感があればアイシングが有効です。
初期、進行期のはじめならばしっかり施術+安静をすれば4週間ほどで症状が消失しスポーツ復帰できますが、おそらく安静ができないということが多いのでそれ以上かかることも多いです。なかなかスパッとスポーツ中止できる人は少ないです。
骨の隆起が著明な終末期ならば施術+安静をしても3ヶ月以上かかることもあります。ここまで悪化する前に施術+安静することが重要です。
また大腿四頭筋の緊張を和らげるため、ストレッチやマッサージも行います。これは再発予防にもなるので、症状が消失しても習慣付けたほうがいいでしょう。
また、本当にまれですが終末期になり骨が完全にはがれ遊離骨片となる場合がありますが、これだと長期間痛みや炎症が続くため骨片を摘出する手術をお勧めするときもあります。
※これらのブログは素人にも分かるようにできるだけ専門用語を少なくして説明したものです。少し自身の症状に当てはまるからといって独断せずに国家資格者に相談して下さい。
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